家事ヤロウ(やりたくはない)

ごきげんよう

9月になったので、、家中のものを丸洗いしています。

 

料理以外の家事は嫌いだ。

食洗機もドラム式洗濯機も持ってるし、ボタンを押すだけで文句ひとつ言わずにやってくれるのにもかかわらず、大嫌いだ。

でも苦手というわけではない。

 

私の曾祖母は毎朝のそうじを欠かさない人だったらしい。曾孫の私にもとても厳しかったが、その性格も生活スタイルも尊敬している。

 

私の母は効率重視タイプ。

Wi-Fiにつないだ家電たちを指揮し、いかに楽して家事をこなすかを日々試行錯誤しているらしい。

多少家電オタクのきらいはあるが、新しいものに興味を持つことはとても良いことだと思っている。

 

そんな母に、家事を一通りできるようになること、そしてアップデートし続けることは必要不可欠だと育てられてきた長女の私。

母の期待に応えたつもりはないが、長年の一人暮らしでそれなりの家事スキルは身につけた。

 

家事代行も頼める便利な世の中で、なぜ私が家事をできるようになっておかなければならなかったのか。

そりゃあ家事代行はお金もかかるし、そこそこ家事ができないと一気に生活は破綻する。

でも最たる理由は「自分の住む家を他人に侵食されないため」だ。

 

家事というのは、基本的に口伝え。

それぞれの家、それぞれの人のやり方というものがある。

一通り習得していないと、「もう少しこうしてほしい」と言うことすらできない。

他人の効率の良い家事を学ぶのも、お手伝いさんのやり方を教えてもらうのも良いことだとは思う。

ただ、自分の納得できる範疇を超えて人の手が入ってくると、徐々に家が住みづらくなってくるのだ。

 

「女主人」「女は家を守る」という言葉がある。

今使うと叩かれそうな、古めかしい前時代的な言葉だ。

ただ、家を守っていた女性たちは家の中のことをすべて把握していた。

家令がいようと、女中がいようと、家のことを取り仕切るのは女主人の役目だったのだ。

家のことが分かっていなければ、いつの間にか家ごと、いや家名ごと乗っ取られてしまうかもしれない。

だからこそ、何もかも知る必要があった。誰よりも家のやり方を学んでいなければならなかった。

 

……のではないか、と勝手に思っている。

 

私も私の城を守るため、家事を怠らない。

賃貸の城だけど。

 

家事の中で唯一、料理だけは好きだ。

もともとものを作ったり、実験をしたりするのが好きだからかもしれない。

最近はホットクックでいろいろなものを作って食べている。

Twitterにも写真を上げているから、よかったら見てね。

 

風が秋のにおいになってきた。

今日の夕ご飯は、炊き込みご飯にしようかな。